
92.3km地点でDNF(最終関門)
Reviewer's Note 景色が本当に素晴らしく、走っていて楽しかった大会。初ウルトラにもおすすめ。きつい場面も多かったが、多くのランナー・大会関係者・沿道の応援に助けられた。100kmという距離の重みと、その先で出会える人の温かさを実感。次回は完走を目指したい
こんな人におすすめ
- 自分の限界に挑戦したい人
- 景色を楽しみながら走りたい人
- フルマラソン経験者でウルトラに挑戦したい人
避けた方がいい人
- 安全に走りたい初心者(交通閉鎖されたフルの方が向く)
- フルの感覚で走れることを期待する人
- 沿道の応援を楽しみにしている人
管理人の走った
チャレンジ富士五湖 100km
実走を通じて分かったこと、これから挑む人への教訓
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 100km WAVE-E(2026-04-19)を実走。最終関門(92.3km)で制限時刻7分オーバーのDNF、フィニッシュまで7.7km残して終了。
振り返れば、ここに整理した敗因のひとつでも減らせていれば、完走できた可能性は十分にあった。これから初100kmウルトラに挑む方には、私の失敗を踏み台にぜひ完走を掴んでほしい——そんな思いで記録を残します。
参考資料として、関門実測・コース所感・事前準備・敗因と対策(フル経験者目線)・装備評価・全装備リストを掲載しています。
1年間の準備、34kmで膝を痛めた瞬間、60kmで完走を頭から消した戦略変更、コスプレ応援者と近くを走っていたランナーに助けられた72.3km、最後の関門7分オーバー——その日92.3kmで起きた物語の全文はnoteで公開。
関門実測
| 関門 | 距離 | 公式制限 | 自分の通過 | 残りマージン | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1関門(山中湖交流プラザきらら) | 18km | 07:30 | 07:16 | +14分 | WAVE-Eスタート(05:00)から2時間16分で通過。山中湖湖畔、葉桜と富士山が美しい区間 |
| 第2関門(富士北麓公園上) | 38.8km | 10:20 | 10:03 | +17分 | スタート地点近くに戻る関門。膝痛発生(34km)直後でも貯金17分を確保 |
| 第3関門(足和田出張所) | 56.5km | 12:45 | 12:40 | +5分 | 西湖の東、河口湖から足和田へ向かう登りの関門。貯金は17→5分に減少、60km地点で戦略変更した直前 |
| 第5関門(精進湖民宿村旧入口) | 72.3km | 14:55 | 14:52 | +3分 | 精進湖湖畔(他手合浜近辺)。戦略変更後『ここまでは絶対に』と決めた関門、ギリギリ3分前通過 |
| 第6関門(西湖公民館) | 80.1km | 16:00 | 15:57 | +3分 | 西湖湖畔。ここまで意地で到達、関門通過直後に足が止まる |
| 第7関門(最終/富士河口湖町役場駐車場) | 92.3km | 17:45 | 17:52 | DNF / -7分 | ★ここでDNF。制限17:45を7分オーバーで到着。フィニッシュ(富士北麓公園)まであと7.7km |
コース所感
走って気づいた特記事項
- 0-10km高低差: 緩い下り→登り返し(1005m→944m→996m)
道狭く追い抜き不可。最後尾から1分遅れスタート、信号も多い
- 10-20km高低差: ほぼフラット(約996→991m)
★最大のハイライト。第1関門(18.0km 山中湖交流プラザきらら)。葉桜と富士山のコントラスト絶景
- 20-30km高低差: 緩い下り(-49m、991→942m)
往路と違う林道で戻る。湖畔を離れた林間区間
- 30-40km高低差: ★急な登り(+124m、942→1066m コース最高点)
★34km地点で直進と思っていた道が急な左折、道を間違えかけて慌てて急角度に曲がり膝を痛める。第2関門(38.8km 富士北麓公園上)は1000m級の高台
- 40-50km高低差: ★★最急降下(-213m、1066→853m コース最大の下り)
★コース最大の下り区間。45.6kmで富士河口湖町役場駐車場を往路通過(後の第7関門と同地点)
- 50-60km高低差: 緩い登り(+60m、853→913m)
第3関門(56.5km)で貯金が17→5分に激減して焦った。60km付近で膝痛がピーク、完走を一旦頭から消し『関門通過のみに集中』『歩くより走ったほうが膝が痛まない』に方針転換した区間
- 60-70km高低差: ほぼフラット(+6m、65km地点に972mピーク)
戦略変更直後、走り始めの数歩を耐えれば走った方が痛くないと発見。65km付近の折り返しすれ違い区間で多くのランナーから「ナイスラン!」の声援、心が折れかけた自分には一番救われた区間
- 70-80km高低差: ほぼフラット(75km地点に973mピーク)
第5関門(72.3km)を制限の2分前ギリギリ通過。直後に右足のスネがつり、コース上で応援していたセーラームーン(コスプレ応援者)のエアサロンパスで救われる。さらに左足のスネもつり、近くを走っていたランナーが立ち止まって自分のエアサロをかけてくれた
- 80-92.3km高低差: 下り→第7関門まで一部登り返し(-90m→+74m)
★第6関門(80.1km 西湖公民館)通過直後、左膝が崩れる。90km付近でアプリが1km 7:30要求、自分の中では限界までペースを上げて走り続けた。最後まで諦めなかったが、92.3km 第7関門(富士河口湖町役場駐車場)で7分オーバーDNF
事前準備
宿泊
PR(アフィリエイトリンク)
前日受付
スタート前
目標・戦略
- ●前半は6分台で貯金
- ●後半は7分オーバーで耐える
- ●急な上りは足を温存するために歩く
初の100km、60km超で走れるか未知数
サブ4ランナーがフルとウルトラの違いに適応できなかった敗因と対策
サブ4を達成したランナー(管理人、富山2025で3:52)でも、フルとウルトラの大きな違いに適応できず、初100kmはDNFになってしまいました。フルとウルトラの差を切り口に、私がタイムを落とした現象と来年に向けての対策を整理します。
① 道幅が狭く、曲がり角が急(34kmで膝を痛めた最大の原因)
- 差 — フルは道路閉鎖の広い車道、ウルトラは歩道中心で道幅が狭く曲がり角が急
- 経緯 — 34kmの下り坂、まっすぐ進むと思っていた道が急な左折で、道を間違えかけて慌てて急角度に曲がった瞬間、膝に無理な力がかかった。80.1km以降は歩くことも困難に
- 対策 — 方向転換ポイントを事前把握して手前で減速/下りの身体操作技術+スピード練習で筋力維持
② レース時間が長く、トイレを複数回使う
- 差 — フルは2〜4時間でトイレ機会が少ない。ウルトラは10時間以上で複数回必要、エイドの行列が命取り
- 経緯 — 第1・第2エイドのトイレが特に大渋滞、合計30〜50分ロスし序盤の貯金を消耗
- 対策 — 山中湖近辺は湖岸公園の公衆トイレを積極活用(公式エイドより空いている)/直前のカフェイン・冷水摂取は控えめに
③ エイドが時にコースから外れた場所にある
- 差 — フルのエイドは必ずコース上。ウルトラはコース外(坂下・脇道奥)にあるステーションも一部存在
- 経緯 — 立ち寄りで時間と体力を余分に消耗
- 対策 — 関門マージンと体調次第で「このエイドは飛ばす」判断を持つ(フルでは考えない選択肢)
④ コップ・フラスコ補給と固形物の摂取に慣れていなかった
- 差 — フルは数秒立ち寄り。ウルトラは毎エイドで補給・水分補給が必須で1〜5分滞在が常態化
- 経緯 — コップ・フラスコ補給に不慣れで毎回もたつき、「序盤に固形物を食べなければ」のプレッシャーで時間を使いすぎ
- 対策 — フラスコ・コップ補給動作に事前に慣れる/栄養補給をどこまでエイドに頼るかを計画して滞在短縮
⑤ 道・信号・車の違い、荒れた路面
- 差 — フルは車・信号から完全隔離。ウルトラは信号待ちあり・車は真横を通る・歩道は荒れている
- 経緯 — 信号待ちでペースが乱れ、荒れた路面で足元注意のためペースを落とす場面が想像以上に多かった
- 対策 — 信号待ちを回復時間として活用する前提でペース設計/練習段階から荒れた歩道・公道も走る
⑥ スタート時間が早く、準備時間が圧倒的に短い
- 差 — フルは8〜9時スタートが多い。ウルトラは4〜5時スタートが一般的で準備時間が短い
- 経緯 — 4:15会場着で準備不足、ストレッチ不足。当日4℃の冷え込みへの対応も含めて焦った
- 対策 — スタート1時間以上前に会場到着、早朝の冷え込みも考慮して防寒準備を前倒し
⑦ AIに練習メニューを頼り切ったこと(最大の敗因)
- 差 — フルはスピード練習中心で良い。ウルトラ向け「ゆっくり長く」に偏るとフルで鍛えたスピード感覚を失う
- 経緯 — AIに練習メニューを相談、体感では「スピード練習不要」はおかしいと思いつつ従った。サブ4達成時からスピードを大きく落とし、関門通過はギリギリ続き、後半のペースアップ余力なく貯金切れ
- 対策 — AIに任せるなら自分の走力・目標を詳細に伝え何度も相談/体感の違和感は無視しない/完走者の生の体験談を主軸、AI助言は参考レベル
⑧ 装備全体の重さ
- 差 — ウルトラは持参補給・防寒・補修ギアなど持ち運ぶ物が多くなり荷物の重量が走力に影響
- 経緯 — 補給食2000kcal分は内容として妥当だったが走行中に全体として重量を感じ、後半の脚への負担増
- 対策 — 補給食・装備の必要量を再精査、さらに軽量化(小型フラスコ化、補給食の高カロリー密度化等)
⑨ 公式の関門距離と実際の距離に乖離があった
- 差 — フルは交通閉鎖された正確な計測コースで、関門表示と手元のGPSが一致する。ウルトラは交通閉鎖がないため「安全管理上、計測地点は正確な地点より前後する場合があります」(公式注記)が前提
- 経緯 — 80.1km第6関門は80kmの区切りマットから体感300mほど先、92.3km第7関門も公式表示より数百メートル遠く感じた。ギリギリ到達のつもりが、思ったより遠くて間に合わない可能性が現実にあった
- 対策 — 関門距離はあくまで参考に。基本的に関門の制限時刻に対し10分前後の余裕を持って到達できるペース設計を/ギリギリは数百メートルの誤差で間に合わなくなる
2027年、この大会の100kmに再挑戦予定。 リベンジの詳細レポートは別ページで公開予定。
装備と補給の振り返り
- ・シーブリーズ アイスタオル(暑くて非常に役立った/3本持参で正解)
- ・キズパワーパッド(転倒怪我対応・乳首擦れ両用)
- ・スタート時のウインドシェル+手袋(5kmで脱いだが朝4℃で必須)
- ・500mlソフトボトル(次回は300〜400ml程度の小サイズを検討)
- ・装備は十分だったが、全体としてやや重すぎた。来年は軽量化を検討
- ・特になし(持参装備はすべて必要だった)
全装備リスト

ウェア
(10点)シューズ
(1点)ギア
(7点)持参補給食
(8点)チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの物語版はnoteで公開中
このページはデータ重視のレポートです。
レース中の心境、苦しみ、湖畔で見た景色——
熱量ある一人称の物語は note でお読みいただけます。