マラソン攻略DB
赤レンガ倉庫群の前を走る函館マラソンのランナーと函館山
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大会攻略ガイド 過去3回完走(初フルマラソン完走の地)

函館マラソン

フルマラソン完全攻略ガイド
2026年6月28日北海道

高低図では「序盤の坂」ばかりが目立ちますが、3回完走して断言できる本当の難所は後半に潜んでいます。4つの坂の正体と、行き帰りまで快適にする裏技を、経験者の視点でまとめました。

開催日
2026年6月28日(日)
種目
フル42.195km / ハーフ21.0975km
フル制限時間
6時間
会場
千代台公園陸上競技場

函館マラソンは、私にとって初めてフルマラソンを完走できた、思い出深い大会です。初完走は2018年大会の5時間20分。当時は今より制限時間が短く、本当にギリギリでした。

特別な思い入れもあって、これまで3回参加し、すべて完走しています。そんな私の視点から、コース攻略はもちろん、当日の立ち回りや行き帰りの工夫まで、函館マラソンを楽しく完走するためのポイントを解説します。

決して楽なコースではありませんが、要注意ポイントさえ押さえれば、北の港町を満喫しながら、きっと笑顔でゴールできます。

千代台公園陸上競技場のスタート&フィニッシュゲート
千代台公園陸上競技場のスタート&フィニッシュゲート
函館マラソンの大会データを見る基本情報・高低差・関門ペースシミュレーション
Course Hazards

コースの4大難所

高低図では小さく見える坂でも、実際に走ると驚くほど脚を奪われます。3回完走して分かった、特に要注意のポイントを順に解説します。

函館空港前で折り返し、滑走路脇の直線を走るランナー
1
最初の難所

湯の川温泉〜函館空港の上り坂

約8〜13km

スタートから街中を抜け、約8kmの湯の川温泉あたりから、函館空港へ向かう長い上り坂が始まります。序盤でまだ体力に余裕がある時間帯ですが、勾配は急で距離も長く、ここが最初の難所です。

救いは、湯の川温泉の沿道です。ずらりと並ぶホテルの前で繰り広げられる大声援は、函館マラソン屈指の盛り上がり。この後押しを支えに、一気に登り切りましょう。

10kmを過ぎて函館空港前で折り返すと、今度は滑走路脇の緩やかなアップダウンの直線へ。高低図の見た目ほど坂はきつくありませんが、沿道に人が少なく景色も変わらないため、精神的に淡々と削られる区間です。

湯の川温泉の沿道ホテル前で繰り広げられる大声援
湯の川温泉では沿道ホテルの大声援が背中を押してくれます
函館山へ向かって上っていく谷地頭付近の坂とランナー
2
高低図に注意
高低図に騙されるな

谷地頭(やちがしら)の急登坂

約25km

ここから先の難所は、コース高低図で見ると大したことがないように見えます。しかし、実際に走ると本当にキツいのがこの先の3つです。

まずは谷地頭の急坂。20〜25kmは函館の街中を走るフラットな区間ですが、第3折り返しの谷地頭で、長く急な坂が立ちはだかります。完走を狙う方は、ここは無理をせず歩くのも有効な選択です。

なお、ハーフの方はこの急坂の手前で折り返し。フルから見ると、少し羨ましいポイントです。

30km地点で上りに差しかかるこ線橋とランナー
3
高低図に注意
「30kmの壁」の入口

30km地点のこ線橋

約30km

フルマラソン最大の難所とされる「30kmの壁」。その入口に、突如として現れるのがこ線橋(線路をまたぐ陸橋)の急坂です。

あまりの急勾配に、私が見た限りでは8割ほどのランナーが歩いていました。幸い陸橋なので距離は短く、頑張ればすぐに終わります。とはいえ、最も脚が削られている30km地点で待ち受ける、精神的にも堪える一本です。

函館港に架かる、アップダウンを繰り返すともえ大橋
4
高低図に注意
函館マラソン最大の難所

名物・ともえ大橋

約32〜40km(往復)

「函館マラソンで一番きつかったところは?」と聞けば、おそらく多くの人が挙げるのがこのともえ大橋です。「後半の橋が」「後半の坂が」と語られるのは、間違いなくこの場所のこと。

高低図では大したことがなさそうに見えますが、橋はアップダウンを繰り返す構造で、後半の脚に容赦なく効いてきます。きつくて余裕がないかもしれませんが、顔を上げれば函館港の美しい風景が広がります。ぜひ前を向いて走ってほしい区間です。

そして函館マラソンが本当に恐ろしいのはここからです。橋を越えると、トップ画像の赤レンガ倉庫群を走る最高のご褒美区間が待っています。ところが、その先の約36kmで折り返し、二度と走りたくないこの難所を、今度は④→③の順で再び越えることになります。後半の坂・橋がこれほど語り草になるのは、このためです。

裏を返せば、ここさえ抜けてしまえばゴールまであとわずか。函館マラソンの“最後の関門”です。

Pace Strategy

関門突破のペース戦略

高低図を見ると、序盤・湯の川温泉から函館空港までの坂が目立ちます。けれど3回完走した実感では、本当の鍵は後半の②谷地頭・③こ線橋・④ともえ大橋の“連続”をどう越えるかにあります。

  • 1函館マラソンは、序盤ほど関門通過のペースがシビアです。
  • 2最後尾スタートの場合、号砲から実際にスタートラインを越えるまで約15分の遅れが出ます。
  • 3そのため、20km地点までは1km7分ほどのペースで走り、貯金を作っておくのが安全です。
  • 420kmを越えれば、計算上は1km8分台後半まで落としても間に合います。前半で“貯金”、後半は“耐える”が完走の型です。
函館マラソンのペースシミュレーション(関門通過の目安)

ここで紹介するペースは、フル6時間制限・最後尾スタートを想定した筆者の経験則です。スタート位置や当日の状況によって変わります。最後尾スタートによる遅れ(スタートロス)を加味した関門ペースは、函館マラソンの大会ページでシミュレーションできます。

Race-Day Tips

当日の立ち回り・裏技

走る前から差がつく、会場アクセス・トイレ・整列の小ワザです。知っているだけで当日がぐっと楽になります。

函館駅前のバス・市電の乗り場周辺
会場アクセス

会場へは「ひと駅手前」から市電に乗ると座れる

競技場(千代台公園陸上競技場)へは、函館駅からのシャトルバスか市電(路面電車)で向かいます。ただしシャトルバスは3分間隔でも大行列、市電も函館駅前から乗ると大混雑です。

裏技は、函館駅より1〜2つ手前の停留所から市電に乗ること。始発に近い側から乗り込めるため、ほぼ確実に座れます。多少の手間と運賃はかかりますが、渋滞に巻き込まれず、脚を休めたまま会場入りできます。

会場

トイレは「あえて遠い場所」が空いている

競技場のトイレは、スタート地点に近い場所ほど混みます。会場図をよく見て、あえて少し遠いトイレに向かうと、待たずに済むことが多いです。スタート前の貴重な時間を、行列で失わないための小ワザです。

公式の参加案内には、スタート前の会場見取り図(トイレ・荷物預け・スタートブロックの配置)が載っています。当日の動線を事前にイメージしておくと安心です。

公式の会場見取り図(参加案内)を見る
千代台公園陸上競技場のトラックに整列する函館マラソンのランナー
スタート

整列場所の「白い段差」に要注意

整列は競技場トラック内の芝生の中で行います。ここで気をつけたいのが、トラックと芝生広場の間にある白い段差。一見すると白線に見えますが、取り外されている一部を除いて、思ったよりも大きな段差になっています。

毎年、これに足を引っかけて転んでいる人を見かけます。スタート前から怪我をしないよう、整列場所に入るときは足元に注意してください。

After the Race

レース後の過ごし方

湯の川温泉の温泉旅館

走り終えたら、湯の川温泉でひと風呂

帰りは市電かバスを使うことになりますが、朝のように渋滞を避けるのは難しいのが正直なところです。個人的におすすめなのは、配車アプリでタクシーを呼び、そのまま湯の川温泉へ向かうこと(道路の混み具合にもよりますが、10〜15分ほど)。

湯の川温泉は函館を代表する温泉街です。日帰り入浴で、ゆっくり脚を癒やせます。年によっては、函館マラソンのランナー歓迎企画として、入浴料の割引やタオル無料サービスを行う施設もあります。疲れた体を休め、道路の混雑が落ち着いてから帰路につく——そんな締めくくりもおすすめです。

まとめ

高低図を見ると、難所は序盤・湯の川温泉から函館空港までの坂に見えます。けれど3回完走した実感では、後半の②谷地頭・③こ線橋・④ともえ大橋の“連続”こそが本当にきつい区間です。全体にアップダウンのあるコースですが、この4か所をいかに突破するかが完走の鍵になります。

序盤ほど関門がシビアなので、前半で貯金を作り、後半は耐える。そして走り終えたら、温泉でしっかり体を癒やす。ちょっとした準備と裏技で、函館マラソンはぐっと走りやすくなります。

要注意ポイントを押さえて、北の港町を楽しみながら、完走を目指しましょう。

函館マラソンの完走メダルと記念タオル
函館マラソンの完走メダルと記念タオル

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